【速報】IUCLID5のサイトで予備登録XMLファイル・フォーマットと予備登録XMLファイル作成アプリケーション構築用Toolkitが公開された(2008年2月8日)
作成日 2008-03-05
改訂: 2010-11-05
2008年2月8日付けで
IUCLID5サイトの予備登録ページ
で、予備登録用XMLフォーマットが公開されました。3月末にはこの予備登録用XML
語句解説1
フォーマット・ファイルを出力できるIUCLID5のプラグ・イン(Plug-in)
語句解説2
がダウンロードして使用できるようになるでしょう。
自社のシステムに、段階的導入物質のための予備登録用ファイル出力モジュールを加えたい場合、または、非段階的導入物質のための問合せ(Inquiry Process)プロセス用のファイル出力モジュールを加えたい場合に今回公開された情報が必要、または、役に立つでしょう。
自社システムの構築を必要とされない方、システムを理解する必要のない方はあえて読む必要がないかもしれません。
今回公開された2つのダウンロード・ファイルについて簡単にご説明します。
Download the Pre-Registration XML Format
*:
予備登録に必要なファイルフォーマット(XMLフォーマット)を、事例を挙げて説明しています。この形式で作成したファイルを、6月に開設予定の予備登録用のホームページでアップロードすれば予備登録できます。このファイル群の中のExampleフォルダにあるPre-registration - Bulk.xmlファイルが、複数の物質について予備登録を実施する場合の事例です。
Download the Pre-registration Toolkit v0.2
*:
予備登録用ファイル(上のXMLフォーマットファイル)を出力するソフトウェアを自前で開発するためのToolkitです。テンプレートとして使えるJavaのサンプルプログラム(java source付き)が提供されています。最初にREADME.pdfファイルをお読みください。
御社の製品管理、物質管理等のシステムに追加あるいは連携することで、予備登録やInquiry Processで求められるデータを出力するシステムの構築時に、必要あるいは役立つ内容となっています。御社の製品管理、物質管理等のシステムの理解、Javaの知識が必須ですので、御社のシステム担当者と協議をする必要があります。
IUCLID5の予備登録プラグ・インは、このToolkitを使って開発したものとなると予想されます。
次回は、Pre-registration XML formatの中身について簡単な解説をします。
* 二つのファイルの発信元はいずれもEuropean Chemical Agency(ECHA)であり、IUCLID5のwebsiteで公開されています。著作権はECHAにあります。
【語句解説】
1. XML
とは、eXtensible Markup Language(拡張マークアップ言語)のことで、文書やデータの意味や構造を記述するシステム用の言語です。従来CSV等でやり取りしていたシステム間のデータの交換替わってXMLが使われるようになってきています。IUCLID5ではほとんどすべてのデータ交換がこのフォーマットを用いて行われます。
2. プラグイン
とは、アプリケーションに小さな機能をオプションで追加するものです。アド・インと呼ばれる場合もあります。IUCLID5ではすでにIUCLID4で作成したデータをIUCLID5フォーマットに変換するMigration Toolがプラグインとして提供されています。
【NEWS】 08.04.02
REACH予備登録用IUCLID5 Plug-in公開。
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