4年後の創立100周年に向けた弊社の企業活動「DENKA100」では、“いつまでも信頼されるものづくり企業”を目指し、地域社会との交流に取り組み、行政・周辺企業・協議会と連携し、地域・社会・地球との共生を図っています。 当工場では、1995年にISO9001、1999年にISO14001、2007年にOHSAS18001の認証を取得し、工場運営にそれらマネージメントシステムを有効活用してレスポンシブル・ケア活動を推進しています。 今回は、レスポンシブル・ケア活動の中から、揮発性有機化合物(VOC)排出抑制活動と省エネルギー活動・CO2削減活動について特徴的な活動として紹介します。 <揮発性有機化合物(VOC)排出抑制活動> 当工場では、1980年代からポリスチレン製造プロセスのバッチ重合法から連続重合法への転換を順次進めることでスチレンの大気放散削減を推進してきました。2000年からは、ベンゼンの排出抑制対策に着手し、設備改良・生産プロセス変更等により大気への排出をほぼゼロにすることができました。その他(MMA、AN、トルエンなど)の排出についても、プロセス改善及び貯蔵タンクからの揮発物放散防止等を順次進めてきました。 その結果工場全体でのVOC大気放出量は、2000年度から2008年度の期間で、2000年度比約1/ 6まで改善しました。その活動が認められ、環境省から「平成20年度揮発性有機化合物(VOC)対策功労者表彰」を受賞しました。 <省エネルギー・CO2削減活動> 工場内の各プラントにおける設備改善、燃料転換により、省エネルギー・CO2削減活動に取り組んでいます。具体的には、プラントのプロセス改善による原単位の向上及びスチーム使用量削減、火力発電(自家発)ボイラー燃料の転換(C重油から天然ガス)、ガスタービン発電設備の導入等を実施してきました。 物流分野においては、モーダルシフトの推進にも取り組んでいます。