■RCニュース概要
■ニュース冬季号 No64
VOICE:小野 峰雄
日本RC協議会と日本化学工業協会の統合にあたって
from Members
RCの現場を訪ねて:日産化学工業(株)小野田工場
RCの現場を訪ねて:花王(株)鹿島工場
地域対話を開催:第8回 山口西地区地域対話
地域対話を開催:第8回 川崎地区地域対話
会員交流会
会員交流勉強会
大阪・東京 消費者対話集会開催
個別対話集会・地域対話補完集会
RC検証について
安全表彰の表彰式
JRCCだより

 
日産化学工業株式会社 小野田工場
●小野田工場の概要
工場全景
 
工場正門
 日産化学工業(株)小野田工場は、1889年に日本舎密製造会社として設立されました。創業時の事業は、硫酸、ソーダ灰、苛性ソーダなどで、もっぱら無機薬品類を製造する工場でした。1910年には我が国で最初の農薬の製造を開始しました。1958年には農薬原体(殺虫剤)の製造を開始、1978年には機能性化学品TEPICの製造を開始しました。また1980年には医薬品の製造も開始しました。一方創業時から長く工場を支えてきた無機薬品類の事業は、1970年代までに全て停止、現在では除草剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤などの農薬原体および製剤、抗高脂血症剤などの医薬品原薬、そして機能性化学品を製造する有機化学製品の生産拠点工場となっています。
●レスポンシブル・ケア活動
 1994年にISO9002(2002年にISO9001に移行)、2000年にISO14001の認証を取得しています。PDCAサイクルに基づく年間計画を策定・実施し、品質の安定化や製品とサービスの改善、また環境負荷低減および労働者の安全と健康の確保のための継続的な改善活動に取り組んでいます。
 レスポンシブル・ケア活動を統括するRC委員会を毎年2回定期的に開催し、改善計画の進捗状況と達成度を確認するとともに、法的要求事項の順守状況、環境測定結果、外部コミュニケーションの内容などを評価し、その後の活動に展開しています。
 以下に、具体的な活動例を示します。
 「環境保全」面では、環境方針を定め、廃棄物の適切な処理と削減、大気汚染物質および水質汚濁物質の適切な処理と削減、臭気漏洩の防止および省資源と省エネルギーの推進を重点実施項目として定め、活動しています。
 「保安防災」面では、事故・災害発生の未然防止に日常から努めるとともに、総合防災訓練(消火訓練、避難訓練、救助訓練ならびに工場外への危険物の漏洩防止訓練等を含む)を毎年2回(内1回は山陽小野田消防本部との合同訓練として)実施し、万一の事態に備えています。また危険物安全協会主催の消火競技大会に毎年参加し、男女ともに優秀な成績を収めています。
 「労働安全衛生」面では、毎年4回労使一体となった安全衛生維持改善活動として、重点点検項目を定めた工場全体のパトロールを実施し、その対策の検討を行っています。またヒヤリハット・キガカリ(HHK)活動としてのゼロ災委員会を毎月開催し、工場全体のHHK情報の共有化および対策の他部署への横展開を推進しています。
●地域とのコミュニケーション
事業所対抗消火競技大会
 毎年4月、工場に隣接した当社所有の公園で「桜まつり」を開催し、地域住民の皆様との交流活動を行っています。さらに工場に面した県道における草花の植栽活動を毎年2回実施し、この活動にも地域住民の皆様にご参加いただいています。また隔年開催しているレスポンシブル・ケア山口西地区地域対話に参画し、一般市民の皆様を含めた様々な立場の皆様と広く意見交換を行っています。今後も地域の皆様から安全で安心できる工場として信頼されるように、全従業員が一体となって継続的改善に取り組んでいきます。