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第8回 山口西地区地域対話 |
第8回山口西地区地域対話が、2011年11月19日(土)に宇部全日空ホテルにて開催されました。自治会や市民団体から45名、行政10名、学校・組合・議員関係者11名を含む、計135名の参加がありました。
最初に久保田宇部市長より来賓のご挨拶をいただき、引き続いて「東日本大震災復興支援宇部市民協働会議の取り組みについて」と題する基調講演を行っていただきました。ご挨拶の中で、産・官・学・民が連携し、議論・対話を深めることで地域の環境改善に成果を出す組織・仕組み作り(宇部方式)の大切さについて述べられましたが、この地区の地域対話の歴史的な積み重ね・成果が感じられる内容でした。基調講演では、宇部市における被災地の復興支援活動の説明と共に、支援活動を長く効果的に継続するためには、やはり組織・仕組み作りが大切と考え「復興支援うべ(略称)」を市役所内にいち早く創設したことを紹介されました。
続いて山口大大学院理工学研究科 樋口准教授に「臭気問題の特徴と改善に向けての取り組み方」と題する基調講演を行っていただきました。住民の最も関心の高いテーマである臭気問題について、非常に分かりやすいスライドを用い、平易な言葉で説明していただき、参加者全員で臭気問題の性質と対応について理解を深めることができました。
企業発表では、工場周辺11校区に行った事前アンケート(回答数184・回収率81%)の集約結果について、幹事企業(UMG ABS(株)宇部工場)が過去2回のデータと比較しながら説明を行いました。また活動事例については、日産化学工業(株)小野田工場が「RC活動の取り組みについて」、協和発酵バイオ(株)山口事業所防府が「社会のために」、そして宇部興産(株)宇部ケミカル工場が「環境保全活動について」と題し、それぞれの事業所で取り組んでいる活動についての発表を行いました。いずれの発表も写真や図を多く用い、参加者が理解しやすいように工夫されていました。
今回はプログラムにパネル討論が取り入れられて、山口大学 小嶋名誉教授をファシリテーターに「臭気問題」「工場群の保安防災」「情報公開」をテーマとして、パネリスト7名(山口大大学院准教授 樋口氏、宇部市市民環境部環境政策課 川崎氏、新川校区自治会連合会会長山縣氏、宇部自然保護協会理事 中村氏、日産化学工業(株)小野田工場 鈴木氏、協和発酵バイオ(株)山口事業所防府 麻生氏、宇部興産(株)宇部ケミカル工場 広島氏)による討論が行われました。1時間で3つのテーマを議論するのは時間的な余裕がなく、会場からの質問が2名だけになったのは残念でしたが、ファシリテーターの巧みなリードもあり、単なる質疑応答に比べると一段掘り下げた議論が展開されたと思われました。
山口西地区の地域対話は、他地区の事業所関係者が勉強のために多数参加するだけあって大変充実した内容でした。今後もより良いコミュニケーションを目指し、工夫を続けられることを期待しています。
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