汚泥減容排水処理システム (株)クラレ クラレは、環境問題を解決する技術・システムの開発に注力しています。 従来から排水処理には、微生物に排水中の有機物を分解させる「活性汚泥法」が用いられてきました。活性汚泥法は大規模な設備スペースを必要とする上、多量に発生する「余剰汚泥」(過剰増殖した微生物)が産業廃棄物となり、その削減が課題となってきました。 汚泥減容排水処理システム<ゼクルス>はクラレが独自開発した微生物固定化担体<クラゲール>を用いて、BOD や窒素を効率良く処理します。そのため処理施設の省スペース化と併せ、従来40〜50%であった余剰汚泥の発生率をほぼゼロにすることができます。さらに必要に応じて、排水を再利用することも可能にします。
環境調和型アンモニア 昭和電工(株) 昭和電工(株)川崎事業所では一度使用して廃棄されたプラスチックを有効利用して環境調和型アンモニア「エコアン®」を製造・販売しています。プラスチックの主な構成成分は水素と炭素ですが、プラスチックの熱分解により水素と炭酸ガスにガス化されます。水素はアンモニアの原料として利用され、アンモニアはナイロンやアクリル、メラミン等の合成樹脂、医薬、農薬、肥料等様々な製品の原料として使用されます。また炭酸ガスは液化炭酸ガスとして清涼飲料や工業用ガス、ドライアイスとして有効に利用されています。このように「エコアンR」はグリーン購入(調達)に適した製品です。これまでに累計で30万トン(2010年末達成)の廃プラスチックをリサイクルしました。
合成ゴム製品輸送容器の金属化 日本ゼオン(株) 合成ゴムの輸送容器については、森林保護などの観点から「金属製ボックスパレット」への切り替えを進めてきました。輸出向けは既に完了し、国内向けも2005年度から本格的に開始し、2010年度現在ではごく一部を除き、ほぼすべての輸送容器が金属製に切り替わっています。国内向けに出荷された「金属製ボックスパレット」については回収、補修した上でリユースしており、金属資源の有効活用にも取り組んでいます。2010年度は年間使用総数量の80%強にリユース品を用いました。